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幸福度は世界で常に上位!デンマーク で見た幸せの本質②住人編

前回は幸福度ランキング毎年上位をキープしているデンマークの基本的情報についてお話ししました。

その整った社会保障制度や人と環境に優しいまちづくりなどで、すでに幸福度の高さが常に上位な理由がなんとなくわかる気がしてきましたね。

今回は現地に住む日本人にお話しを伺う中で見えてきた本質的な幸せへのヒントを紐解いていこうと思います。

《貯金額は社会や国への不安度が比例している?!デンマーク 人は貯金をあまりしない》





現地で暮らす人に話しを聞いてみると、デンマーク人はあまり貯金をしようとしないということでした。

一体なぜ??日本人といえば、お金をすぐに貯金したがりますね。世界の平均年収ランキングでは、デンマークの首都コペンハーゲンは45位(第4の都市オールボーは23位にランクイン)、一方日本は東京が一番初めにランクインしますが、それでも67位。(Cities With The Highest Average Salaries In The World,2019より)

しかし、日本人の世帯平均純資産は9万7595ドル(約10532452円)。

デンマークは7万3543ドル(約7936769円)で、デンマークの方が全体的な給与は高いのに、資産は少ないという結果が見えます。(経済協力機構調べ)

あくまでもこれは世帯平均になるのですが、実際に住んでいる人から話しを聞くとデンマーク人が貯金をすることに対してそこまで重要と思ってないようで、日本人からすると、“将来のために貯金しなくては不安!”という考えがあって貯金をしようとなりがちですが、そこには社会、国に対する安心感が比例している可能性が高いかもしれません。

デンマークは先程もお伝えした通り、税率が高い分、社会保障制度が充実していますし、自分の娯楽以外にかかる 必要最低限の生活費が圧倒的に日本よりもかからない環境が整っています。



《国独自の言葉に現れる国民性》





そのため、”将来のために”という考えよりも”今をどう楽しむか”にお金や時間をかける傾向があるようです。

その象徴でもある”HYGGE”という言葉は”家族や大切な人と過ごすかけがえのない時間”という意味で、今目の前にある時間をいかに大切にできるかを考えていることが、その国独自にできた言葉でもよく伝わりますね。




《自らのライフスタイルデザイン、そしてソーシャルデザインが得意なデンマーク人》





なんと、デンマーク をはじめとする北欧諸国に住んでいる方はボーナスが出ると、椅子などの家具を買う人が多いそうです。

日本人なら旅行に行く!貯金する!という考えが多く出てきそうですが、夏は日照時間が長く、ニューハウンなどの運河沿いやパークで大切な人とご飯や日向ぼっこを楽しみ、冬は日照時間が極端に少なくなるので家にいることも多くなるため、自分が生活するうえで1番大切にしている家をいかにリラックスできるように、そして家族と過ごすうえで居心地よくデザインできるかに重きを置いているようです。

そんな”今この瞬間の時間を大切にすること”を1番に考えるデンマーク人の幸福度が高いのも、なんとなく理解できてきましたね。

そして、以外にも、デンマーク の大学進学率は40%。一見マイナスな面にも感じるこの数字ですが、進学率が低いのも”自らの人生を選択できる環境のうえで、選んだ結果”の40%であって、日本だと大学に行かないと落ちこぼれのイメージになりがちですが、そこは根本的に考え方が違います。

“自らの道は自らで決める”という、自分軸で人生の舵をきっているデンマーク人。なぜ幸福度が高いのか、たくさんのヒントがありましたね。

次の記事ではさらに具体的に、私がデンマークに行ってなぜ、幸福度がこれまでも高いのか?をリアルに感じた実体験をもとに、より具体的に紐解いていきます。


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