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美活と太陽のビタミン!

こんにちは。管理栄養士のゆみです。

過去の記事で、免疫力の向上や生殖器の健康にビタミンDが重要な役割をもっていることをお話しました。

今回は、ビタミンDについて、さらに詳しくお話してみたいと思います。ビタミンDは美活と奥深い役割をもっています!また、日本人に(特に子どもに)最近不足しがちといわれています。

それは、「過度な紫外線防止対策と偏ったお食事」に原因がありました。

◎ビタミンDのはたらき

ビタミンDはカルシウムや骨の代謝に欠かせない栄養素のみならず、免疫力をあげたり、妊娠するために大変必要です。最近では、アトピー性皮膚炎や、花粉症の人はビタミンD摂取が少ないことも報告されています。また、ビタミンD不足は不妊にも関わっていることも注目されています。ビタミンDが欠乏すると、骨の軟化、小児では骨の成長障害が起こり、ひどい場合は、くる病も引き起こします。また、血中ビタミンD濃度が低い女性は体外受精などの不妊治療が成功する確率が低いとする研究結果がとても注目されています。

Vitamin D and assisted reproductive treatment outcome: a systematic review and meta-analysis
Justin Chu et.al. Human Reproduction, Vol.33, No.1 pp. 65-80, 2018

食品から得られるビタミンDには、しいたけなどのきのこ類に含まれるビタミンD2(エルゴカルシフェロール:植物由来)と、鮭などの魚類や卵などに含まれるビタミンD3(コレカルシフェロール:動物由来)があります。また、ビタミンD の特徴は,食事やサプリメント等の摂取からだけではなく,皮膚での紫外線照射により産生されるのです。

1~2(歳)では、 2.0(μg/日以下省略)、3~5(歳) 2.5、6~7(歳) 3.0 、8~9(歳) 3.5 、10~11(歳) 4.5、12~14(歳) 5.5、15~17(歳) 6.0、18歳以上の成人は5.5となっています。これまで日本人の食事摂取基準において、ビタミンD摂取量は、通常の生活で日光を浴びることを前提にしているものであるので、こちらの基準は最低限摂取だと考えておきましょう。

こんなに大事なビタミンDですが、日本人のビタミンD濃度は低いという報告が行われ、厚生労働省は2018年にビタミンD摂取基準値の引き上げを発表しました。特に、お子様のビタミンD不足は問題となっているようです。ビタミンD不足の原因に、子どもの日照時間の減少が挙げられます。外で子どもを遊ばせることが少なくなり、日照時間が少なくなってビタミンD合成ができにくくなっているといいます。


出展)日本食品成分表 2019 七訂を参考に作成

ビタミンD含有量の多い食品は上記の通りです。魚調理が苦手な方でも切り身の鮭料理は電子レンジ調理もできて簡単です。

◎手のひら日光浴

最近、おすすめされている、手のひらから太陽の光を浴びてビタミンDを取り入れることを目的とした、太陽の手のひら日光浴。手のひらは皮膚が薄いのに、体の他の部分に比べ、日焼けの原因となるメラニン色素が少ないようです。

実際、試してみました。

8月の朝、起きて外で手のひらをかざしました。
1分くらいでもう暑いです。一度もどって、手のひら以外の部分をガードし、帽子をかぶって手かざし。

動かないと、体がつらいので、軽くストレッチもしてみると、いい感じでした。朝日からのエネルギーも入ってさらにいい感じです。

骨粗しょう症財団で推奨されているのは、夏では木漏れ日で30分程度、冬は1時間くらいです。しかし、30分は続けて行うのは忙しい朝と夏でむずかしかったので、10分弱行いました。ストレッチもあわせながら行ってみたので、この日は、とても体調が良かったです。夏は日にあたりすぎると熱中症などの危険もあるので、小刻みにするのがおすすめです。こまめにあたることでもビタミンD生成はされるとか。木漏れ日でも良いそうです。

職場までの通勤で10分程度、ランチのときの外出で10分程度日光を浴び、夏でもトータルで30分日光を浴びることができました。

家に帰ってからは、美容クリーム等でケアを。
私は美容栄養学の講師をしたことがあり、現在も行っていますが、美肌を保つために、日々のスキンケアに加え、ビタミン・ミネラルをたっぷりとることを心がけています。

外食続きのときも意識できるといいです。

過剰摂取も問題ですが、日々、意識してビタミンDが合成できる身体つくりをしましょう。

みなさんが、元気でいきいきハッピーライフをおくれますように!

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