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腸を制するものが健康を制する!

腸内環境の重要さ



こんにちは、ドクターしょこたんです。

最近は腸活がブームですが、皆様も目にしたことあるのではないでしょうか。今回はこの腸活ブームの背景にある、腸内細菌のお話をしていきます。

テレビや色々なメディアでも取り上げられています。実は医療界では10年前くらいから注目が集まっており、研究の論文も続々と出ているのです。

なぜ今こんなにも注目されているのでしょうか?



腸内環境に注目が集まったきっかけ

この分野は2012年に「ヒトと一緒に共生している微生物を全部調べよう」という「ヒューマン・マイクロバイオームプロジェクト」がアメリカの国立機関で行われたのがきっかけでした。

このヒトと一緒に共生している微生物というのは、いつも一緒にいる小さな生き物です。

小さすぎて目に見えませんが、あなたの皮膚の上、口の中、腸の中、膣の中、全身にいて、あなたと共にいてくれる友人なのです。

具体的には外から異物が来た時にそれを排除したり、腸内であればビタミンを合成したり、私たちの体で消化できないものを消化してくれたりします。

そんな友人である生き物たちが、実は1000種類以上、100兆個もいると聞いたら驚きですよね。

友人は科学技術の発展で一部が解析できるようになり、これらの働きをどんどん解明しようという研究が盛んになりました。

そして今ようやく、一般のメディアでも活発に取り上げられるようになってきたのです。



腸内細菌は色々な病気に関係している可能性がある

腸内細菌が特に注目されているのは、病気や色々な健康状態と関係している可能性があるという点です。

腸内細菌の組成は1歳半頃にだいたい決まってしまうと言われていますが、その後も食事やライフスタイルや健康状態などの影響を強く受けます。

また様々な病気になっている人では、腸内細菌の量が少なかったり、種類が少なかったりという状態になっていることも明らかになってきました。

特にこの腸内細菌の「豊富さ」が少ない「ディスバイオシス」という状態が色々な病気と関係している可能性が言われています。

例えば、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)や過敏性腸症候群など腸の病気以外にも、糖尿病や自己免疫疾患、アレルギー、認知症、パーキンソン病、自閉症などの様々な病気です。

つまり、現代の治療では症状を抑えるだけで根本的な解決にならなかった「対症療法」しかないような分野でも、腸内細菌を解明してコントロールすることによって病気の改善が期待できるかもしれないのです。

また、先ほども話したように腸内細菌は食事によって変わることから、自分でもコントロールできる可能性があります。しかし、それができるようになるのはまだちょっと先の話です。

今私たちにできることは、毎日の食事が、この「友人」にとっていいのか悪いのかを考えながらとることでしょうか。

自分の体を大切にすることが、友人にとっても良い影響を与えるのは間違いありません。

今後も腸内細菌についての最新情報をお伝えしていく予定ですのでお楽しみに!




【まとめ】

・腸内細菌は私たちの友人である、腸内細菌の減少「ディスバイオシス」が、様々な病気と関係していると言われている。

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