
こんにちは。Youn-miです。
DINKSという言葉をご存知ですか?
「Double Income No Kids の略で、共働きで子どもを意識的に持たない夫婦、またその生活観のことを指す」とウィキペディアには記されています。
結婚7年目の我が家には子どもがいませんが、最初に聞いたとき私はこの言葉があまり好きではありませんでした。
子どもを持たない夫婦の中にもきっとそれぞれの考え方や経緯があるから、ひとつの言葉で括るのはちょっと違うような気がするし、何よりなんだか病名みたいで。名称がつくことによって完全に”非一般的”のレッテルを貼られているようで、あまり腑に落ちなかったんです。
でも、いつからかネット上でこの言葉が広まるようになって、便利な言葉だなぁと思い、それから自分たちのことをあえてDINKSと言うときがあります。
広い意味でいえば我が家もDINKS。
このスタイルを安定させる上で、もちろん様々な葛藤もありました。
「君たち、そろそろ子どもは?」
結婚してしばらくすると必ずと言っていいほど言われますよね。
結婚当初私は24歳。それも交際6ヶ月でのスピード婚だったため、しばらく子どもはいいよね、と夫とは最初から話していました。
同時期に結婚した周りの夫婦が続々と出産し、家族ぐるみの集まりではどんどん子どもの人数が増えていく中、たびたび話題の矛先は我が家に。まるで挨拶かのごとく「子ども作らないの〜?」とこぞって周りが聞いてくる意味が、正直わかりませんでした。子ども子ども子どもって、この人たちは一体なんなんだろうと。(笑)
あげく「次はYoun-miちゃん達の番だね!」
「大丈夫だよ!うちも2年かかったから」など、そんな話一言もしたことないのに、なぜか妊活の土俵にあげられ勝手に慰められるという事態もよくあることでした。
今となってはどうでもいいことなのですが、当時まだ新婚で若かった私はこれが苦痛で、家族ぐるみの会合に顔を出すのも嫌になっていたほどです。
「子を持って初めて一人前」だと言う世間の声もあるほど、まだ圧倒的少数派で肩身の狭い思いをしがちなDINKS。そんなDINKS生活をテーマに、当事者の目線でお話したいと思います。
子どものいない夫婦は結婚してる意味がない?

これもたまに耳にする言葉です。
結論から言うと、私は全くそうは思いません。
なぜなら、周りのどの夫婦よりも充実した夫婦生活を送れていると自負できるからです。
子どもを授かることで、少なからず夫婦は男と女(夫と妻)から父と母に、そして家族に変わっていくのだと思いますが、子どものいない私たちは今でも男と女(夫と妻)であり、パートナーという意識が強いです。それは、変化がない・マンネリだということではなく、二人きりの生活の中でも様々な状況の変化やステップアップは存在し、それを二人きりで向き合いながら乗り越えているという感覚です。
きっと子どもという大切な存在ができたら必然とそちらに注力する時間が圧倒的に増えるだろうけど、あえて「自分たちよりも大切なものを作らない」ことで、常にお互いを一番に考えられること、二人きりの時間が確保され向き合えていることが、結果的に我が家では円満の秘訣になっています。
「子どもが…」を理由にせず、今を生きるという選択

私があえて妊活をしない理由は、前述したように今の夫婦の関係性が好きだということに加えて、「子育てよりもやりたいことや叶えたい目標があるから」です。
「早いうちに産んでおいた方がいい」「あとあと後悔するよ」といったことも耳にタコができるほど言われてきました(特に親とか、親とか親とかに…)。
たしかに年齢を重ねるほどに子を授かるのは大変になっていくだろうし(ましてや旦那は年上だし)、もしかしたら老後寂しい思いをするかもしれないし、今はよくても今後いざ子どもがめちゃくちゃ欲しくなったときに時すでに遅かったら……。
では、後々するかもしないかもわからない後悔のために、
“今の自分”を犠牲にすべき??
私の答えはNoでした。
きっとそんな気持ちで出産したら、その後も様々なことに対して「子どもが…」を理由にしてしまいそう。
私の母がそうでした。
「あなたがいたから働けなかった」やら、「あなたのために仕方なく…」が多い人で、産むと決めて勝手に産んだのは自分なのに、なぜそんなことを言うんだろうと、子どもながらによく思っていたのです。
妥協なく悔いなく、”今を生きる”ことに重点を置く私ならではの考え方かもしれません。
それぞれのDINKSの価値観
最初に述べたように、子を持たない夫婦の中にも様々な考え方や経緯があると思います。
DINKSと一概に言っても、その実態は人それぞれ。
我が家も決して「子どもはいらない、作らない!」というわけではなく、「子どもはかわいいだろうけど、努力をして妊活してまでは別にいらないかな。今の生活スタイルにかなり満足してるし」というスタンス。
せっかくできたキーワード。DINKSという言葉だけが一人歩きして実態以上に大きくなることなく、もっと気軽に考えるキッカケになるといいです。
これを機に”子どものいない夫婦”という選択肢や、妊活や出産に対する新たな感覚が生まれてくれることを願っています。